福田首相の招集する社会保障国民会議という審議会の
「少子化・ワークライフバランス」分科会の委員に任命され、
出席。
著名な大学教授や作家、アナウンサーの方々がご参加されて
いて、零細NPOの経営者（下町出身）は割と場違いだなぁ、と。
２０代も自分だけだし。
今回は自己紹介兼自説開陳と言った感じで、2時間は終わったのだが、
印象的だったのが、国の政策に掛かる「お金」であった。
07年度の児童・家族関連の国の支出（保育所とか子育て支援とか
児童手当とかもろもろ）は4兆3300億円。これをパワーアップしようと
1.5兆〜2.4兆円を追加予算として要求していこうとしている。
2.4兆足しても、6兆7300億円。合計特殊出生率を2に戻した少子化
対策先進国のフランスを日本の規模に直すと、約10兆8000億円。
1.5倍も違う！足りないYO!
こう考えると、現在国土交通省が出している中期計画「10年で60兆円」
がいかにすごい額か分かる。
1年で6兆円。
フランス並みの手厚い予算組みで日本が少子化脱却するかも！な
プランに掛かるお金が年間10.8兆。このくらいやりたいけど、
あと3兆円は無理だな、消費税上げなきゃ、、、って言っている
ところに世界一の道路大国日本の道路代年間6兆円。
そりゃないわ。
道路特定財源は結局衆議院は通っちゃっているし、
非常に亡国的な状況がまかり通っちゃってるわけですわ。
ああ、何とかしないと。わが国が坂道から転げ落ちている。
地域で目の前の課題を事業で解決しながら、国の審議会で
発言して構造の解決に少しでも貢献する。
でもそれだけじゃ、この大きな流れは変えられない。
転がり落ちる母国を、座して見るのみだろうか。
悔しい。この現状が。悔しい。焦りへの答えを持ち合わせていない、
自分自身が。
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当記事は、NPO法人フローレンス 代表理事駒崎弘樹の個人的な著述です。
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