【アティテューディナル・ヒーリングワークショップ】
前参議院議員である精神科医水島広子先生が主催されている
アティテューディナル・ヒーリングの研修に行った。
保育というお仕事で難しいのは、男女バランスの偏った人員配置から、
コミュニケーションの回路が独特な状況になりやすく、人間関係の
トラブルを起こしやすい、という点だ。
人間関係のトラブルは、ある「食い違い」をきっかけに、
それが「誰々のせい」という人称性を帯びることから生まれる。
だが、「食い違い」は業務の仕組みやオペレーションのフローが
なせる場合が多く、個人に帰せない場合が多い。
けれども当事者たちにとっては、全体最適思考を持つのは難しく、
手っ取り早い人称性に感情の処理を帰属させる。
全員が全体最適を思考する論理的な存在であれば、人間関係の
トラブルはありえないが、そこは感情を持つ一個の人間。
感情は論理を超克する。保育の現場に限らず、通常のビジネス、
家族の関係、友人や恋人との関係、全てに染み渡り、僕たちの
行動を規定するのが、感情。
この感情をどうコントロールしていくか、あるいは感情のコントロールを
奨励する文化にさせられるか、を学びたく、アティテューディナル・
ヒーリング(以下AH)の門を叩いた。
AHはアメリカで生まれたもので、小児がん等で死ぬことが分かっている
こどもたちへのメンタルケアの現場から生まれた技術だ。
死や不条理な不幸の中でも、それでも心の平安は選択できる、という
前提に立つ。
詳細はAHのホームページに譲り(でも字面を読んでみただけだとキリスト教
っぽくて何だかなあと思う人も多いと思うけど)、個人的な感想を。
まずフローレンスにどう応用しようか、という感じで学びに行ったのだが、
「いや、俺のコミュニケーションこそ問題だわ」と猛反省。
基本的に人の話を聞くことができていなかったと知る。
自動販売機に150円を入れて飲み物が出てくるように、相手が自分に
とって実りのある話を自動的にしてくれることを期待していて、それが
ないと退屈し、話すというプロセス自体をシェアする姿勢になって
いなかったことを思い知った。
困っている相手に対しても、すぐに解決策を提示していたが、それは
土足で相手の領域に踏み込むことに近いことである、ということを
ワークショップで嫌というほど学んだ。
人からは外交的で友達多そう、と思われている自分だが、実は
休日にコミュニケーション技術を学びにいっちゃうほどコミュニケーション
下手なのであった。
とにもかくにも大きな気づきと貴重な経験をさせて下さった水島先生に
深く感謝。
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当記事は、NPO法人フローレンス 代表理事駒崎弘樹の個人的な著述です。
病児保育を仕事にしたい、求人・就職に興味がある、という方は、こちらまでどうぞ。
いつもご支援頂き、誠にありがとうございます。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。
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解決策を提示するっていうのは、
別の面からいえば、
その人が自分で解決策を発見する機会を
奪っているっていうことなんだよね。
久しぶりに昔読んだ本の内容を思い出しました。
どもです^^