2013年03月25日

少子化はどれだけヤバいのか、数字でつかもう


先日書いた保育所の歴史が意外にも好評でした。誰もが知っているテーマの基礎部分って実は大事だな、と改めて感じました。というわけで、今回は少子化です。


◎200年後は今の東京都くらいの人口に
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(出典: http://p.tl/FK5d-

現在の合計特殊出生率(TFR)が1.39ですが、だいたい今のままの現実的なライン(1.35)で考えたのが、青い線です。

2200年には人口約1200万人と、今の10分の1になります。2013年現在の東京都民人口程度です。

一方で、フランスやスウェーデンレベルの合計特殊出生率(TFR)2.1にできると、1億人程度で均衡できます。(赤や紫の線)

◎2055年に人口に占める高齢者の割合が4割
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人口に占める高齢者の割合を高齢化率といいますが、TFRが1.35だと、高齢化率が4割までいきます。人口のうち4割が高齢者の社会は、世界史上いまだかつて存在したことがないそうです。

ただ、TFRが2.1に行くと、高齢化率は26.7%と、今と大差ない数値で安定してくれます。

◎フランスとスウェーデンは長年に渡る努力で約2に回復

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色々と頑張って、フランス先輩とスウェーデン先輩は、それぞれ2.01(2010年)、1.98(2010年)まで持ち直しました。

ということで、「少子化は避けられない」という運命論は誤り。

◎じゃあ外国と何が違うのよ?それは「金」です。

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ご覧下さい、お金の投入量を。少子化だっつってんのに、諸外国に比べて少なすぎる予算

高齢者予算と比べてみましょう。
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はい、この通り。
高齢者と家族(こども)の社会保障給付費の差は11対1先進国の中では最悪レベルの高齢者偏重です。

この予算構造を変えて、子どもや子育てに集中投資する構造改革を成し遂げることが、少子化打開におけるシンプルな手法だと考えられます。

◎寂しくない(笑)日本だけじゃない
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アジアの国々は、みんな日本の背中を追いかけています。
ということは、我々がここで逆転していくことによって、アジアの少子化に対し、解を提供できるようになる、ということです。

自国を救うことで、アジアの星になれるのです。

というようにデータを見ると、我々がしなくてはならないことは明白なように思いますが、皆さん如何思われますでしょうか?





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当記事はNPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹の個人的な著述です。

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これからもどうぞ宜しくお願い致します。

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posted by 駒崎弘樹 at 11:00 | Comment(5) | TrackBack(0) | 宣伝・イベント告知 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
少子化問題についての考察拝見致しました。
この問題化は、そもそも現在の日本の狭い土地(特に平地が少ない日本では人間が住める地域が狭い)に多くの人が住んでいる状況を是認して、それを維持する事に、主眼がおかれていると思います。
この日本で憲法が言う所の文化的生活を行う事の出来る人口が本当に今の1億2000万人なのでしょうか?
人口爆発の地球で、全世界的にエネルギー問題、食料問題、温暖化問題等が言われる中で、安易に増やす必要が有るのでしょうか?逆に減らさないとこの地球上の問題は解決出来ないのでは無いのではないかと、思います。
政治的に人口を増やして生活の向上を図るのでなく、人口を減らして生活の向上を図る時なのでは無いでしょうか?
人口が減れば、一人当たりの、空間も広くなるし、ゴミも減り、必要なエネルギーも減ります。
地球のエネルギーは有限ですから。
発想を変える時期では、無いのでしょうか?
Posted by 和久井一生 at 2013年03月25日 20:22
では和久井様からどうぞお先に減ってください。人口が減り国力が衰退すれば環境問題へ取り組む余裕もなくなることがわからないようですね。
Posted by 瀬古二男 at 2013年03月26日 12:11
詳細なデータのご呈示をありがとうございました。青森で新生児医療に従事している者です。
もっと近い将来で言えば、20年後に母親になる世代は既に生まれてしまっていますが、今後は母親の数自体が少子化の影響を受け始めますので、今後、10年ほどで急激に出生数が減少する局面を迎えるはずです。
少子化対策は、本来であれば第二次ベビーブーマー世代が出産適齢期の頃に有効な手立てを打っていれば良かったはずですが、母親の数が減ってしまってからでは、出生数の回復へのハードルは更に上がってしまいます。
そのことを当科のブログにも載せておりますので、ご覧いただければ幸いです。
http://aomori-nicu.jp/670
Posted by 網塚 貴介 at 2013年03月26日 20:08
GDP比で政策規模を比較するのはいかがでしょうかね。実際に重要なのは素の予算規模です。その場合日本はスウェーデンの数倍になるはずですが。また、フランスやドイツの予算規模についてもせいぜい日本と同等から1.5倍以下(日本は子ども手当て支給後で換算)です。この程度の差で出生率の差を本当に説明できるのでしょうか。
Posted by メンガー at 2013年03月26日 23:54
はじめまして。So Da Tsu com編集部の長橋と申します。
貴ブログのこちらの記事が大変興味深い内容だったので、弊サイトで直リンクにてご紹介させていただきました。
サイト右側の「編集部注目 ニューストピック回覧板」というコーナーです。
http://www.sodatsu.com/
※掲載期間は数日を予定

もし問題ありましたら削除いたしますので、その際はお手数ですがご連絡ください。

メールをと思ったのですが、アドレスがわからなかったためコメント欄にて失礼させていただきました。
宜しくお願いいたします。
Posted by 育つコム編集部 at 2013年03月28日 14:27
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