ソトコト4月号「参加論」にて掲載。
育児休業は休業というくらいだから、休んでいると思われがちですが、さにあらず。
育児という仕事をするわけです。そしてその仕事は、学びに溢れたものになります。
職場の仕事であれば、1日のスケジュールはカッチリ決まっていますし、それがゆえにハンドリングしやすい。けれど、予測のつかない動きと突然泣き出す子どものケアは、不確実性の宝庫。その不確実性の1000本ノックをひたすら返し続けていくことで、どんな状況になろうが慌てず騒がず、最適解を瞬時で見つけられるようになります。これは、仕事に生きないはずはない。
更には仕事を抱えがちな人は、自然と職場においてはブラックボックス化します。ブラックボックスがあると、パンクしても作業内容が分からないためヘルプもできず、何か変則的な事態が発生すると、炎上するわけです。こうしたブラックボックス化も育休を取り、自分の仕事を強制的に分担してもらうことで防げるので、仕事の見える化に繋がっていくのです。
育児の観点のみから語られがちの育休ですが、実は仕事面からも良い効果があるんだぜ、ということを語っています。プレパパの皆さん、ご覧あれ。
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当記事はNPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹の個人的な著述です。
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