AERAの「(子どもの声が騒音で)ご近所トラブル」特集に掲載頂きました。フローレンスの運営する総合子育て支援施設「グロースリンクかちどき」にパイプ椅子持って怒鳴りこんできた高齢者の話を、挿話してもらっています。ここでは載せてもらってないですが、おうち保育園に「子どもは親が育てるべきだ」と無断侵入してきたおっさんもいます。
先日あった、子どもを家の前で遊ばせていたら近所の人に怒鳴られ、メンタルヘルスを患っていたお母さんが子どもを刺し殺してしまった、という事件は全くひとごとではありません。
はっきり言って、古き良き温かき三丁目の夕日的地域社会は、もはや「ぶっ壊れている」のです。ぶっ壊れている前提で、俺達が建設し直すんだ、くらいの勢いで市民がコミットして、NPOが腐るほど登場していかないと、底が抜けます。底が抜けた地域とは、夜女性が1人で歩けない、子どもから絶対に目を離せない(でないとさらわれる)というグローバルには「普通」の地域社会です。
とりあえずは、ドイツのように地域のモンスタークレーマーから保育所や子どもの施設が守られるような法律を5年以内に創ってもらいたいです。(働きかけます。)
同時に中長期的には、働き方革命を行なって、企業社会にロックインされている男性たちを解放します。そして彼らが家庭進出(イクメン化)し地域進出(イキメン化)することで、リソースが地域社会に流れこんできます。そこにおいて現在脆弱な市民社会が形成されていき、地縁血縁の代替物としてある程度機能し始めるのではなかろうか、と思うわけです。
更にはNPO等が数量的に今の3倍、活動規模的に今の3倍近く成長していき、行政とも激しく協働して、地域に関係性の網の目を増やしていかないといけません。
いずれにせよ、子どもの笑い声が響き渡り、親以外の色んな大人が愛情をかけてくれる、そんな地域社会にしてやろうじゃないか、と。無関心で放っておいてもひどくなる一方だから、仕掛けますよ。全力で。
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当記事はNPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹の個人的な著述です。
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