福島から避難されている母子への一時保育事業に関する報告です。
昨年スタートしました、避難家庭へ無償で一時保育を提供する「避難家庭保育サポート」、お預かりしましたお子様の人数がこのたび1月をもちましてのべ100名を超えました。
昨年7月よりスタートしましたこのプロジェクト、始めは避難家庭の方が一時的に滞在するホテルや旅館でお子さまたちをお預かりするという形でスタートしました。
秋となり、都営住宅や民間の賃貸住宅に引越しをされる方、故郷に帰られる方等、節目を迎えるご家庭が少なからず出てきました。
引越しの準備や諸手続きといった時にも一時保育の要望は高く、絶えずオーダーがありました。
また、同じく避難家庭の方がたをサポートする他の団体さんとの協働が始まったのもこの頃です。
避難家庭向けのイベントやシンポジウム開催の折にフローレンスが保育部分を請け負う、といったケースが出てきました。
年末押し迫ったころ、クリスマスカードをお送りしたご家庭のうちお一人から下記のようなお返事をいただきました。
「11月より今の場所での生活が始まり、日が経つごとにように感じます。」
「心も体も楽になり、子どもと向き合う時間も多くなりました」
また、新しい落ち着き先を見つけ、東京から他県へ移られた方からは、
下記のようなメッセージもいただきました。
「○○のホテルに居た時は本当にありがとうございました。
体調を崩していた私にとって、子供達を預かっていただき、助かりました。
おかげで何とか□○にアパートを見つけて、家族で暮らす事が出来ました。
家族で一緒にいられる事に、恵まれているなと、しみじみ感じています。
辛い環境の中でも、フローレンスさんの様に助けてくれる方々に出会えて、感謝しています。
私の体調も、□○に来てからだいぶ楽になりました。
完全復活までは、まだ時間がかかりそうですが、焦らずに頑張っていこうと思っています」
年が明けてからは、通院や職探しの間にお子さまを保育してほしい、というオーダーが多くなってきております。
2月10日金曜日のイベントでの保育分を合わせますと、このプロジェクトでお預かりしたお子さまの人数はのべ112名となります。
震災や避難生活といった環境の変化に大人たちが翻弄される一方で、お子さまたちもそれぞれに今の境遇を受け止め、自分なりの納得を探っているようです。
このプロジェクトの終了は来月末と迫っておりますが、終了当日まで全社あげて避難家庭の方の心に寄り添うよう、活動に専心してまいります。
皆さま引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
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当記事はNPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹の個人的な著述です。
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