それは取りも直さず、事業によって社会問題を解決
しようとする新しい世代が生まれつつあることを
示してくれるであろうから。

チェンジメーカーという本を出された渡邊奈々さんが
アメリカからこちらに来ていたので、飯でも食いましょう
ということになった。チェンジメーカーは、アメリカの
社会起業家を紹介した本で、中のデザインやタッチの
かっこよさもあり、僕の周りでは多くの人間が
読んでいた。
せっかくだから、僕の友人である日本の若手社会起業家を
奈々さん紹介しよう。アメリカだけじゃなくて、日本に
だって「事業で社会問題を解決する」人材層は育ちつつ
あるのだ。
そんな風に思い、大勢での人付き合いの苦手な自分としては
珍しく、パーティーを行った。
場所は恵比寿のCabriolet(カブリオレ)。大学時代の先輩が
立ち上げたお洒落なバーである。
ちなみにここはカウンターの席に幌(ほろ)がついていて、完全に
二人きりの空間が創れるなど、口説けるための嗜好が
徹底的に尽されている。
店長のチョクさん曰く「ここで口説けないなら、どこに行っても
だめ」なお店を目指したという。
カップルの皆さん、ぜひ行かれたし。
ちなみに僕には今だ幌を使うチャンスは来ていない。
参加者を紹介したい。

右下はKompositionの寺井くん。Kompositionは渋谷を
中心に挑戦する若者を応援するNPOだ。
例えば絵の才能のあるやつらに、グラフィティといって、
街の壁に絵を描かせてあげる。落書きで汚れた壁を綺麗にして、
真っ白に塗ってキャンバスにするのだ。
若者は才能が見いだされ、アーティストとして育っていく。

前列真ん中は、NPO法人かものはしプロジェクトの村田さやか
さん。カンボジアの少女買春に衝撃を受け、彼女たちにIT職業訓練を
施し、日本から取ってきたIT案件を手伝ってもらい、経済的自立を
達成してもらうような事業を行っている。

左下のアホ面が自分。
僕の後ろが桑野さん。ITベンチャーのGaiaxで、NPOの寄付
ポータルサイトを立ち上げようと頑張っていらっしゃる方だ。
ご自身も大学を休学されて一年間アジアのNGOでインターンして
いたという気合いの入った女性で、外見の華奢な印象を
良い意味で裏切ってくれる。
NPO向けに無料でブログポータルも提供していて、ベンチャーの
CSRの業界の突端にいる人であろう。
その隣が石戸奈々さん。NPO法人CANVASというこどもの創造性を
最大限に伸ばすためイベントやワークショップを行っている団体の
トップをしている。

彼らのこどもイベントの内容は濃い。東京大学に協力してもらい、
こどもたちに映画を撮らせる、なんてこともされていて、
こども達はチームを組んで撮影し、PCで編集まで行う。
それを大学生のボランティアがサポートしていったりするのだ。
そういった活動をそれこそ山のようにやっている彼女たちだが、
彼女は東大→MIT(マサチューセッツ工科大学)というキャリアを
辿ってきた超優秀な人なんだが、世間的な期待は裏切り、NPOの
世界で細腕一本で生きていっている、すごい方だ。
右上は一橋の学生の松田さん。一橋のコミュニティビジネス起業論に
影響を受け、不動産屋をやっている実家に協力してもらって
企業内託児所を創りたいのだという。いや、あっぱれ。

僕の隣の女性が渡邊奈々さんで、今日の主役。その横にいるのが、
かの有名な金子郁容先生。慶應大学教授であり、SFCに
ソーシャルイノベーション学科を創った人だ。以前から
ボランティア論の大家で、政府の様々な審議会でも大活躍な
人だ。弊社フローレンスのアドバイザーも勤めていて
下さっている。

僕の隣りが(株)マザーハウスの山口絵里子社長。
若干24歳にも関わらず、高付加価値なフェアトレード
商品の販売によって途上国を支援する事業をされている
パワフルな女性だ。(バッグは本当に可愛い)
初めてお会いしたのだが、「駒崎先輩!(たまたま大学の後輩)
御噂よりも全然かっこいいんですね!!」
と声をかけてくれ (というかどんな噂なんだよ 笑)
なんというか、この子だったら応援してあげたくなるよね、
というオーラを持っていらっしゃる人だ。
僕の後ろが、東京財団の内田さん。東京財団は今後社会起業家を
応援するとがった団体になっていくとのこと。素晴らしい。
ちなみにフローレンスを立ち上げる際は、東京財団から研究
委託を受け、研究をしながらビジネスプランを確立して
いった。あの時の支援がなかったら、今の自分はいなかっただろう。
当時の研究助成担当者が、彼女であった。

そして(株)JAMの西本千尋代表取締役だ。まだ23でありながら、
全国の主要商店街を結び、広告を取ってきて、そのお金で
まちづくりの資金を創っていく事業を行っている。
最近はフリーペーパーを発行したり、ビデオポッドキャスティング
を通してまちづくりに関するネタを出していっていて、
どんどんメディアを創り出していく才能があるっじゃないかと
思う。
そんなような方々が来てくださり、会は本当に盛り上がったのだった。
自分はともかくとして、この人達は本当に日本の「チェンジ・メーカー
(変化を創る人)」
であり、こういった人材がどんどんとでてきて、切磋琢磨し合って
いけたら素晴らしいんじゃないかなと思う。
そしてアメリカのように分厚いNPO人材が生まれるような輝かしい実績を、
僕たち自らが、自ら生み出して行かねばならないのだ。
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