渋谷区が病児保育サービスを利用する家庭への助成を始めました。
これで月2回目以降のフローレンス利用料は半額(税別)になります。
また、フローレンスは月会費を積み立てているので、月1回目は積み立て分から出すためフローレンスへの支払いはいつも無料です。それに加えて、この助成は嬉しいことに、月1回目でも助成されます。(結果、月会費が減額されます。)
というわけで、渋谷区の方々はフローレンス利用の際は、その月の月会費も利用料分減額され、かつ月2回目の利用料も半額(税別)になる、という結果になります。
これはいわゆる「バウチャー」と呼ばれる制度で、行政が行う最も賢い助成のあり方です。なぜなら、一度病児保育施設を作ってしまうと、施設が稼働していようがいまいが、税金がかかり続けます。しかしこのバウチャーは「サービスが発生した時のみ」助成(=税金)がかかる仕組みなので、皆さんの血税を無駄にすることもないのです。
また、この助成のあり方は、我々フローレンスに現金が渡されるわけではなく、あくまで利用者の方に渡されます。つまり、フローレンスだけがエコひいきされるのではなく、フローレンスを使った場合も、他企業を使った場合もどちらも助成されることから、競争が促進されます。我々事業者としてはちょっと大変ですが、利用者の方々にとってはその方が結果としてサービスの質も上がることになり、良い影響が出るでしょう。
翻って、通常の病児保育施設の場合は、一度行政から委託を受ければ、成果に関係なく、ほぼ未来永劫一つの事業者に補助金が投入され続けるので、質の向上のインセンティブはほとんどないのです。
こうした社会保障の生産性を向上させる、優れた助成の仕組みを創りあげて下さった渋谷区子ども家庭部と、区議会議員の皆様に心より感謝を申し上げます。
また、他区の皆様はお住まいの区のホームページ上にある「区長へのメール」を活用して、要望をお出し頂けると、他区の当該部署も導入を検討していくことになろうかと思います。(自治体の担当者の方はいつも多忙で、なかなか他の区の政策を知る機会がありませんので、教えてあげると良いでしょう。区長へのメール窓口のリストはこちら。)
以上、利用会員の方々向け告知でした。今後とも自治体が賢い税の使い方を進めて下さらんことを。
追記
世帯年収300万円以下のひとり親世帯向けの「ひとり親パック」は1時間1050円(税込)ですので、1050円−1000円(助成)で、ほぼ無料で使うことができるようになります。
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当記事はNPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹の個人的な著述です。
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