2011年01月13日

岡山で託児付き講演!〜イクメンは「ゆるワード」ではなく世直しである〜


昨年から厚労省と共にイクメンキャンペーンを行わせて頂いてますが、「イクメンって言葉って、どうよ?」という反応を、(皮肉なことに)特に女性から多く頂いております。


一般の方々がこういうことを言われるのは、色んな反応があって当然良いのですが、NPO業界にあってもこうしたことを仰る方々がいます。
僕から言わせて頂けば、こうした方々は、NPO経営における基本中の基本である社会運動という「ネタ」と、「ベタ(本気)」の区別がついていないと言わざるを得ません。

誰も心から「『イクメン』って言葉が心にしみわたるよなー。ほんと最高の日本語だよ!」なんて思っているわけないんですよ。むしろ博報堂さんが最初に言い出した時は「え、その路線?(苦笑」と、その後厚労省イクメンプロジェクト推進委員を拝命することになる自分さえ思ったほどです。

しかし、社会運動には「アイコン」が必要なんです。寄付のアイコンがタイガーマスクだったように。
「環境に対する負荷が低い行動や、それにまつわる諸概念」じゃあ誰も理解しないから「エコ」という言葉を、市民団体を中心として流通させたんじゃあないですか。
「事業によって経済的な自立を果たしながら、社会問題解決を最終目的とする団体」じゃあ分かりづらいから、「ソーシャルビジネス」っていう言葉が生み出されたんじゃあないですか。
「これまではしつけの延長線上に理解されてきたけれども、こどもの発育にとって決定的に良くない行きすぎた暴力やしつけ」じゃあ伝わらないから「虐待」という言葉が人工的に提唱されたんじゃあないですか。

世の中に広まっているタームは、ある一定の価値観を広めて世の中を少しでも変化させようと言う、名もなき集団や個人がいて、彼らの社会運動の重なりによって、世の中はちょっとずつ動いているわけですよ。

そして社会運動にとって決定的に大事なのが「分かりやすさ」。
大卒インテリだけが狭いコミュニティの中で言ってても、世の中全体には広がらないんです。
「ダイバーシティ」の概念がいまいち広がらないのも、英語が難しいから。
町場の人たちが聞いて普通に理解されないと、広がらないということなんです。

そんなわけで、「イクメン」だって、社会運動のアイコンとして、ネタで置いているわけです。
一般の方なら、個人で好き嫌いはまあ良いでしょう。嫌いは無関心よりよっぽど良いので。
でもNPO業界にいる方には是非とも分かってもらいたいのですが、小難しい概念こねくり回して、業界内だけで主張したって、大きなムーブメントも政策も動かないんですよ。
馬鹿みたいって冷笑されても良いから、簡単すぎるほど簡単な言説を流通させ、そこに問題がある、って気づいてもらわなきゃ。

イクメンは結局のところ、表面的には男性の育児参加ですが、それは「働き方の変革」が根底にあります。だって22時帰宅がデフォルトだったら、育児参加なんてできないから。
「働き方の変革」は、日本の低い労働生産性の解決の、中心テーマです。経済のグローバル化と日本経済の失墜の中、政治がどうこうじゃなくて、まず俺達個人の生産性上げていこうぜ、というところに向かわねば、国会議事堂にブーイングしながら沈没していくだけなんです。

ただ、「労働生産性」なんて言葉を使ってたら一部の方々にしか興味を持ってもらえないわけで。国民運動化し、文化として定着していくためには、ネタでも良いから広められる広報戦略していこうよ、ということです。

そんなわけで、来週は岡山でイクメンについての講演を行います。
それが「当たり前のこと」になるまで、声を枯らして主張していきましょうよ。

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平成22年度岡山県「男女の仕事と生活のバランスフォーラム」の参加者募集について

将来にわたって多様性に富んだ活力ある社会を創造していくためには、男女が共に、仕事、家庭生活、地域生活など様々な活動を、自ら希望するバランスで展開できる仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の推進が重要です。
積極的に育児をする男性が『イクメン』と呼ばれ、2010年の新語流行語大賞のトップテンに選ばれるなど話題になっています。子育て期のワーク・ライフ・バランスや男性の育児参画について、一緒に考えてみませんか?
多数の皆様のご参加をお待ちしています。

1 日時

平成23年1月22日(土曜日)10時00分から12時00分

2 場所

ピュアリティまきび「孔雀の間」
(岡山市北区下石井2−6−41)

3 内容

○講演会  世の中を最も簡単に変える方法 〜「イクメン」が増えれば、未来が変わる!〜
講師 駒崎 弘樹さん(NPO法人フローレンス代表理事)
(駒崎弘樹さんプロフィール)
・「地域の力で病児保育問題を解決し、育児と仕事の両立が当然の社会をつくれないか」と考え、「地域密着型」病児保育事業等を展開している。
・厚生労働省「イクメンプロジェクト推進チーム」メンバー。
・今年9月には第一子が誕生、10月から2ヶ月間の育児休業を取得。

○ 対 談  駒崎弘樹さんと小谷雅彦さん(初代「イクメンの星」)のイクメントーク
(小谷雅彦さんプロフィール)
・岡山市在住。
・休日中心に育児に携わる傍ら、父親サークルを結成。
・公民館の父親講座で講師も務める。
・今年8月、厚生労働省が初めて選定した「イクメンの星」に選ばれる。

4 募集人数

200人(先着順)

5 参加費

無料

6 申込方法等

(1)申込方法
電話、FAX、男女共同参画青少年課ホームページから、
(1)参加者氏名(2)性別(3)電話番号(4)FAX番号(5)住所をお知らせ下さい。

(2)申込期限 
平成23年1月17日(月曜日)

(3)申 込 先 
岡山県 県民生活部 男女共同参画青少年課
〒700-8570 岡山市北区内山下2-4-6
電話番号:086-226-0553 / ファックス番号:086-225-2949
H P:県トップページ→組織で探す→県民生活部→男女共同参画青少年課

(4)そ の 他
・託児あり(無料/1月14日(金曜日)までに要電話予約)
・手話通訳あり

詳細・申し込み
http://www.pref.okayama.jp/soshiki/detail.html?lif_id=83997


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当記事はNPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹の個人的な著述です。
PCサイト http://www.florence.or.jp/
携帯サイト http://www.florence.or.jp/m/index.htm

病児保育で困っている、サービスを希望するという方は、
こちらのフローレンス本体のページから、お申し込み下さい。http://www.florence.or.jp/

我が子が待機児童になってしまって困っている方は、
「おうち保育園」でお預かりができるかも知れません。
http://www.ouchi-hoikuen.jp/

フ ローレンスのサービスエリアは東京23区の足立区/板橋区/江戸川区/江東区/品川区/渋谷区/新宿区/杉並区/墨田区/台東区/中央区/千代田区/豊島 区/中野区/文京区/港区/目黒区/荒川区/大田区/世田谷区/葛飾区/北区/練馬区 に加えて、千葉県浦安市・神奈川県川崎市です。

ひとり親への超安価な病児保育サービス「ひとり親パック」に共鳴し、寄付を
して下さる!という方は、下記のフォームでお申し込みください。
http://www.florence.or.jp/corp/fr/fundraiser/


ワークライフバランスや男女共同参画、ソーシャルビジネスについての
講演を依頼されたい企業、自治体、メディアの方々は
↓からお申し込み下さい。
http://www.florence.or.jp/inquiry/form1/ask_kouen.htm


フローレンスへのインターンを希望される学生は、
NPO法人ETIC.の細田さん宛にご連絡頂ければと思います。
http://www.etic.or.jp/


いつもご支援頂き、誠にありがとうございます。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。

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posted by 駒崎弘樹 at 11:25 | Comment(1) | TrackBack(0) | 宣伝・イベント告知 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
以前、コメントをさせていただいた酒林ゆきと申します。
今は、日向凛の「箱舟プロジェクト」のマネジャーをしています。
今週末のフォーラムへ出席させていただきます。お会いできるか受付の人へ聞いてみます。
こちらの記事内容、同感です。
それでは、お会いしてお話しできることを楽しみにしています。
Posted by 酒林ゆき at 2011年01月20日 12:43
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