2002年06月29日

2002年6月29日

親愛なるDavid Jensen


家でラップトップコンピュータに向かっていると、
インド帰りの友人がメッセンジャーに顔をだした。
懐かしくなって声をかけると、季節の挨拶の次に
思いがけない報告をくれた。

どうやら彼の話によると、インドに彼女と一緒に
行って来て、婚約したらしい。シヴァ神の御前
で。朝日に輝く母なるガンジスを見ながら。もちろん法的拘束力はないんだろうし、日本の
親御さんにも何も言ってないらしいが、二人
の間で堅く約束したそうだ。
二人だけの儀式。

人生にそういう一瞬があるってのは随分と
素敵なことなんだろうと思う。

翻ってみて自分は、お祭りの季節なので甚平
を買いにでかけたりしていた。親切な女友達
が一緒に買いにいってくれて、色々と
アドバイスしてくれたのだけど、鏡の前に写る自分ときたら
ラブホテルに用意してある薄手の寝巻きを羽織ったおっさんみたいに
なっていて、これじゃあ当分どの神様の前でも愛を誓えそうもないな、
と思う。

女友達はカフェモカを飲みながら、昔「はだしのゲン」の
映画を見たらショックで熱を出した話を
してくれ、僕は「ロボコップ」を見た後、夜を
通して泣きじゃくっていた小学生の自分を思い
だした。

友人が味わった朝焼けのガンジスの一瞬には
遠く及ばないだろうが、僕の味わった
深入りコーヒーと梅雨の藤沢も、つまるところ
よくある日常というやつも、悪くないかも知れない、
と思うと少し嬉しくなった。

婚約おめでとう、友よ。雨のような祝福が
君に降らんことを。

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posted by 駒崎弘樹 at 23:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 昔の日記(過去blog倉庫) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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