2010年08月31日

マルチタスキングの罠


あらゆる隙間時間を有効に活用して、仕事を進める。忙しいビジネスパーソンは当然そういうスタンス。

けれど、実はそうやって効率性を過剰に追う姿勢が、効率を妨げる、という記事がニューヨークタイムズに。

“Digital Devices Deprive Brain of Needed Downtime”
「電子機器は脳が必要とする休止時間を奪う」
http://nyti.ms/c5Xnej

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(原文)
At the University of California, San Francisco, scientists have found that when rats have a new experience, like exploring an unfamiliar area, their brains show new patterns of activity. But only when the rats take a break from their exploration do they process those patterns in a way that seems to create a persistent memory of the experience.

(適当訳)
サンフランシスコのカリフォルニア大学において、ハツカネズミが見知らぬ場所を探検する等の新たな経験をした場合、ネズミの脳が新たな活性パターンを示すことを発見した。

しかし、ネズミが休憩を取った場合にのみ、そうした活性パターンから永続的な記憶を生み出すよう、脳が処理するということだ。

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現代はiPhoneやらiPadやらで隙間時間もメール見たり音楽聞けたりするけども、休みなく脳に負荷をかけ続けると、逆にインプット効率が落ちていっちゃうんだよ、中長期的に財産となる学び(知的資産)へと繋がっていかないんだよ、というのが記事の要約。

これは、痛い。なによりの証拠に、自分はこの記事を南北線に揺られている隙間時間に読んでいる(笑

一分一秒を無駄にしない、効率的な生き方が、中長期的に見るとあんまり効率的じゃない、というのは効率性の皮肉ですわな。

休みをきちんと取って、自然に触れて、というようなことが、外国かぶれの贅沢なライフスタイル、ということではなく、パフォーマンスを伸ばすための迂遠なようでいて意外な近道だったりすること。

工業経済から知識経済へと移行するにあたり、我々は「効率性」というものの持つ意味を、もう一度再考しないといけないかもしれない。
決められた時間にどれだけのブロックを積めるか、から、決められた時間に新しいブロックの積み上げ方を考えだせるか、ということに、効率性の意味が変わっているのだとしたら。

休むこと、内省すること、これまでの考えを学びほぐし、新たな気付きを含めて再構成すること。こうしたプロセスを含めてライフスタイル自体を組み直し、イノベーションに繋げて行くことが、新たな時代の「効率的」な働き方になっていくのかもしれない。

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当記事はNPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹の個人的な著述です。
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posted by 駒崎弘樹 at 09:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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