2010年08月02日

産後うつの妻を守れるのは、パパ、あなたです

敬愛する兄貴、ファザーリングジャパン安藤さんが緊急フォーラムを開きます。パパ、プレパパの皆さん、御参加あれ。


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みなさま、暑中お見舞い申し上げます。
NPO法人ファザーリング・ジャパン代表の安藤です。

暑い大阪で、また子どもが犠牲となる事件が起きました。

若き母親への怒り・嘆きだけでなく、
ネグレクトの背景にあったもの、
事件を生み出す社会的構造・課題はいったい何なのか?

そこを探らなければ、そしてそれを前提に予防策を施していかなければ、
この種の事件は今後もなくならないでしょう。

私はFJの事業(育児を楽しむパパを増やすこと)を推進することが
少しでもブレーキになれば!と、亡くなった二人の子どもへの
哀悼とともに、強く思った週末でした。

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★今週のトピックス〜FJ緊急フォーラム#3 〜産後うつ問題
〜ママを産後うつから守る!パパはママの最強サポーター
http://www.fathering.jp/forum.html
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「涙がポロポロ止まらない」「母親失格かも・・」
「子どもが可愛く感じず、つい・・」

産後のホルモンバランスの崩れに加え、十分なサポート・準備期間が
ない中での早期退院や高齢出産の増加、核家族化の進行など、
さまざまな社会的背景により、「産後うつ」が増加しています。

そして産後うつにより自殺や児童虐待に発展する事件も後を絶ちません。

一方で、産後の知識や情報が不足しがちな父親は、産後うつで苦しむ
母親を十分にサポートしきれていないのが現状です。

夫の長時間労働や海外勤務単身赴任などによる妻子の孤立は深刻で、
また周囲の家族がそれを病気とは思わず、「育児は母親の仕事。
それが満足にできないのは、妻(母親)自身がは育児が苦手だから」
などと思い込み、治療が遅れ、夫をはじめ家族全員に過大な負担が
かかるケースが多発しています。

そこでファザーリング・ジャパンでは、母親の一番のサポーターである
父親を対象の中心に、「産後うつフォーラム」を開催します。

妻の妊娠期から出産、産後における女性の心身の変化、
産後うつの原因や予防策等についての情報提供や、
実際に妻が産後うつ症状を抱えた「経験者」の話を聴き、
助産師、医師等の専門家を交え、予防や解決方法を探る議論を行うとともに、
乳児のいる父親たちへの意識の向上と、
支援(情報提供や働き方の見直しなど)の必要性を訴えます。

【産後うつ】うつ病の一種。出産後、育児に自信がなくなり、
イライラしたり憂うつになったり、子どもを愛せなくなる。
頭痛や不眠、食欲不振などが起きることも。出産経験者の1割が
患うと言われている。自覚がないまま悪化することもあり、注意が必要。
最近は、アナウンサーの女性(0歳児の母親)の自殺の原因として
クローズアップされている。

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★FJ緊急フォーラム#3 〜産後うつ問題
〜ママを産後うつから守る!パパはママの最強サポーター(仮)
http://www.fathering.jp/forum.html
・日時:2010年8月9日(月) 18:30〜21:00 
・会場:文京区民センター 2A会議室
http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1754
・定員:200名
・対象:乳幼児を育てるパパ・ママ、子育て支援者、この問題に関心のあるすべての

・参加費:無料
・参加申し込み:Web専用フォームより→ http://bit.ly/0809forum
また、お名前・連絡先(所属先)等を明記の上、seminar@fathering.jp まで
メールでお申込みください。FAX(FJ事務局050-8884-4252)でも受け付けていま
す。

・主催:NPO法人ファザーリング・ジャパン、日本助産師会
・後援:子育て応援とうきょう会議、にっぽん子育て応援団
NPO法人マドレボニ―タ、NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク
FJ東海、FJ関西、FJ東海
・主な発言者     
宗田 聡(パークサイド広尾レディスクリニック院長)
市川香織(助産師、日本助産師会事務局長)
金子美津子(産み育て・ヨコハマ・ハッピープロジェクト代表)
吉岡マコ(NPO法人マドレボニ―タ代表)
宮崎弘美(ママブルーネットワーク代表) 
産後うつになった妻を抱えるパパ(FJ会員)
乳幼児を育てるママ
・コーディネーター 
棒田明子(ユウchanちゃん編集長・産み育てヨコハマハッピープロジェクト) 
長友英哲(FJ産後うつプロジェクトリーダー)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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当記事はNPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹の個人的な著述です。
PCサイト http://www.florence.or.jp/
携帯サイト http://www.florence.or.jp/m/index.htm

病児保育で困っている、サービスを希望するという方は、
こちらのフローレンス本体のページから、お申し込み下さい。http://www.florence.or.jp/

我が子が待機児童になってしまって困っている方は、
「おうち保育園」でお預かりができるかも知れません。
http://www.ouchi-hoikuen.jp/

フローレンスのサービスエリアは東京23区の足立区/板橋区/江戸川区/江東区/品川区/渋谷区/新宿区/杉並区/墨田区/台東区/中央区/千代田区/豊島区/中野区/文京区/港区/目黒区/荒川区/大田区/世田谷区/葛飾区/北区/練馬区 に加えて、千葉県浦安市です。

ひとり親への超安価な病児保育サービス「ひとり親パック」に共鳴し、寄付を
して下さる!という方は、下記のフォームでお申し込みください。
http://www.florence.or.jp/corp/fr/fundraiser/


ワークライフバランスや男女共同参画、ソーシャルビジネスについての
講演を依頼されたい企業、自治体、メディアの方々は
↓からお申し込み下さい。
http://www.florence.or.jp/inquiry/form1/ask_kouen.htm


フローレンスへのインターンを希望される学生は、
NPO法人ETIC.の細田さん宛にご連絡頂ければと思います。
http://www.etic.or.jp/


いつもご支援頂き、誠にありがとうございます。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。
_______________________
posted by 駒崎弘樹 at 17:35 | Comment(1) | TrackBack(1) | 宣伝・イベント告知 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
駒崎さん、こんばんは。
ファザーリングジャパンさんのイベント、大変興味があります。
実は、私の妻もうつ病を患っています。原因はいろいろあるでしょうが、夫として力不足だったことにも責任の一端があるように思います。すなわち、育児における妻の苦労は重々承知していて、何とか助けたいという思いはあったのですが、生活を支えるために今の働き方を変えることが出来ず、結局、負担をかけっぱなしになってしまったのです。一種の『夫災』ですね。今でも、勤務中に携帯電話に掛けてきた妻の悲痛な声を思い出すことがあります。

こんな思い、他のパパさんママさんには体験して欲しくありません。
「産後うつ」の問題の構造がどうなっているのか、どこに真因があり、何から改善していけばよいか、それが今回のフォーラムで深く議論され、より良い対策が打ち出されることを切に願います。

そういえば、駒崎さんは9月にパパになるんですね。おめでとうございます。
暗い記事を書いたばかりで申し訳ないのですが、子を育てることの喜びは、確かにあると思います。子供の成長を見るとき、そして子供と共に成長してきた(つもりの)「親」としての自分を見るとき、仕事で成功することとはまた一味違った喜びがあります。
お子さんとの出会いは、駒崎さんの人生をますます味わい深いものにしてくれると思います。暑い日が続きますが、どうか駒崎さん、奥様共々、お大事になさって下さい。
Posted by ダイスケ at 2010年08月05日 01:02
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