特集「アラウンド30歳の逆襲」ということで、まさに30歳の僕はコンビニで東洋経済を立ち読みしてみました。
そこにはアクトインディの下元さんや、オリザの小平さんなど、同世代の頑張っていらっしゃる方々が掲載されていて、自分も頑張らなきゃなぁ、ととても刺激を受けました。
しかし読み進めていくと、いわゆるビジネスエリートな方々が、昨今のアラサー世代の「事業に社会性を求める」ことに対してこんなことを仰っているのが目に飛び込んできました。
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サイバーエージェント社長 藤田晋 氏
「この世代は社会起業家が増えているというが、その前にすべきことがあると思う。ビル・ゲイツのように死ぬほど稼いで社会に貢献するというなら分かるし、自分もいずれそうありたいと考えるが、経営者として事業を大きくすることが今の目標だ。長く経営者として責任とプレッシャーと闘っている私からすれば、社会起業家はそうしたものから逃げているように見えてしまう。」
元マイクロソフト社長 成毛眞 氏
「もし仮に景気がよければ、社会起業家にはならず、今も外資金融やベンチャーに在籍しているはず。本人たちは、社会起業家としての社会的意義や使命について何ら疑うところはないし、心の底からそれを信じているのだろうが、私に言わせれば経済で先行きが見えないから、別の方面に関心が向かっているだけなのだ。」
マネックスグループCEO 松本大 氏
「厳しいことを言えば、自己の満足という点で、それ(マッキンゼー→ボランティアなキャリアの人)は長続きしないと思う。私は有限なリソースを集中して掘っていくべきだという考えで、自分が決めた仕事や業種に徹底的にこだわって、そこで成果を出そうとする。」
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僕がITベンチャーの経営を始めた8年前、彼らは「大企業だけが人生じゃない。挑戦しよう。」というメッセージを若者だった僕たちに投げかけてくれていました。まだまだ彼らの会社は小さいものでしたが、それでもそうした前向きな姿勢に僕たちはキラキラと輝くものを見たのでした。
あれから幾年月。あの頃そうしたメッセージを投げかけていた若きリーダー達は、後輩たちが日本社会のために何とか頑張ろう、と挑戦している姿に対して、「逃げている」とダメだしの言葉を投げかけるようになってしまいました。
人間というのはそういうものだ、というのは何となく分かっているつもりですが、それでもあの頃を知る僕としては、ただただ、残念で、哀しい気持ちです。
僕は6年前にNPOを起業しました。その頃は社会起業家なんていう言葉も流通しておらず、ITベンチャー社長を辞めてフリーターになった僕は、単なる負け犬でした。銀行は「NPOってボランティアなんじゃないんですか?何でお金が必要なんですか?」とお金を貸してくれず、既存のNPO業界は「ITベンチャー=金の亡者」に社会問題の何が分かる、という態度で冷たいものでした。保育業界はこどもがいない時点で、怪しい業者扱いでした。公務員は「あなた本業何なの?」とNPOの経営で食べていこうとしている僕を、理解してくれませんでした。政治家は「何を陳情しに来たの?で、君はどのくらい票を持ってきてくれるバックがあるの?」という態度でした。女の子とご飯を食べに行っても、なかなか自分の職業を言うことはできずに「人材派遣みたいなもの」とごまかしていました。お金もなかったので、朝からスターバックスに入って、本日のコーヒーを頼み、閉店まで仕事していました。
あれから6年で、状況は全く変わりました。今はNPOの運営をしている人も、経営者として扱ってくれるようになりました。社会起業家という名前もつけてくれて、起業家扱いしてくれるお陰で、周りの人からも怪しく思われずに済んでいます。公務員の方々も、行政の仕事を委託するのは外郭団体だけじゃなく、NPOという選択肢もあるんだ、という気持ちになりつつあります。ちゃんと「経営」しているNPOだったら、それも良いよな、と。国会議員の方々も、現場と政策の両方を知る存在として、僕たちを遇してくれるようになりました。お陰で現場の矛盾を伝えやすくなり、法律改正等によって、問題は是正されて行きました。銀行も少しずつですが貸してくれるようになり、企業の助成メニューも増え、起業しやすくなりました。
こうした状況の変化は、現場で頑張っている社会的企業で働く皆さんが、少しずつ少しずつ実績を積み重ねていった結果でしょう。そして心ある海外ウォッチャーの方々が海外のソーシャルビジネスの動向をインターネットを通じて国内に知らしめてくれたお陰でしょう。こうして地味に少しずつ認知を創っていき、事例や制度を増やしていき、社会事業が生まれ、継続していく仕組みができていくのです。
こうした業界が少しずつ産声をあげ、はいはいをしようとする赤ん坊の状態の時に、ビジネスエリートたちは揶揄の声を浴びせかけます。かつて自分たちの業界が同じように赤ん坊から大人に育っていったことは心のどこかに置き忘れ、そして自分たちが同じような罵声を大人たちから浴びて悔しい思いをしたのを忘れ、社会のために汗をかこうとしている若者=かつての自分たちをせせら笑うのです。これを皮肉と言わず、何と呼びましょう。
しかし同時に僕はこうも思うのです。僕たちの世代は、むしろ叩かれるべきだ、と。僕たちが叩かれまくっておけば、彼らも叩き疲れ、嘲笑するのに飽き、いつか放っておいてくれるようになるだろう。そうすれば、僕たちの後輩たちは、僕たちのように叩かれずに済む、と。
僕が6年前に味わった、あの惨めさ。今思い出しても胃が痛くなるような、あの扱い。ああした思いを、少なくとも5年後の「かつての僕」達は味わわないで済む。むしろNPOを立ち上げたり、就職するのはかっこ良くて、楽しくて、やりがいがあるものだ、と思って入ってきてくれる。親にも恋人にもきちんと伝えられ、生活も成り立ち、胸を張って働くことができる。そんな風に思ったのです。
幸い僕たちは社会起業家という言葉ができる前から、旧来のNPO業界からは叩かれてきました。そうした言葉ができて、今度はビジネス業界から叩かれるようになりました。叩く相手が変わった、もしくは追加されただけで、叩かれていること自体は以前から変わらないので、そんなに痛くもありません。5年後くらいに、社会起業家も社会的企業も当たり前のものになれば、誰も叩かなくなるでしょう。そうなるための捨石に自分がなれるとしたら、こんな嬉しいことはないでしょう。
友よ、笑って石つぶてを受けよう。この丘の向こうには、社会のための挑戦に拍手する社会が、きっと待っている。
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【付録】東洋経済で活躍するアラサー一覧があったのですが、もっともっといるので、個人的に追加してみました。
●東洋経済では取り上げられなかった尊敬すべきアラサー達
・木下斉 27 (株)商店街ネットワーク代表取締役
全国で地域活性化事業を仕掛ける
・荒木英士 27 (株)GREEプロデューサー
「クリノッペ」「ハコニワ」等の大ヒットゲームを創る天才エンジニア
・白木夏子 28 (株)HASUNA 社長
紛争地からの密輸ダイヤなど一切使わない「エシカルジュエリー」を販売
・村田早耶香 28 かものはしプロジェクト代表
カンボジアの児童買春問題を事業で解決しようと挑戦。
・松村太郎 29 クリエイティブ・プランナー
Twitterを始めとする新たなメディアの伝道師
・秋元祥治 30 G-net代表
「岐阜を日本一挑戦に優しい地域に」を合言葉に創業支援。
・大野舞(デナリ) 30 イラストレーター
吉本ばなな氏の新聞小説の挿絵などで話題の新進気鋭
・石戸奈々子 30 CANVAS副理事長
MIT卒NPO経営者。日本の子どもたちに創造・表現活動の場を提供
・鬼丸昌也 30 テラ・ルネッサンス代表
海外で問題になっている「こども兵」の救済事業。全国で伝道を行う。
・宮治勇輔 31 みやじ豚 代表
日本一うまい豚をプロデュース。
・塚田寛一 31 (株)ヨセミテ代表
ミクシィ取締役を経て「世の中に良いこと」を繋ぐコミュニティサイト「フォーグッド」を運営
・寺井元一 32 Komposition 代表
マイナースポーツ・マイナーアーティストを企業と連携して支援
・荻原国啓 32 ピースマインド代表取締役
メンタルヘルス予防分野の草分け。大規模自殺予防キャンペーンも仕掛ける。
・池田洋一郎 32 財務省
「官民協働ネットワークCrossover21」を立ち上げた財務官僚。著書に「ハーバード・ケネディスクールからのメッセージ 世界を変えてみたくなる留学」
・関根健次 33 イーココロ代表
オンライン寄付サイト「イーココロ」運営
・鈴木菜央 33 greenz.jp編集長
エンタメ系環境ニュースgreenz.jpをしかける
・小室淑恵 3? (株)ワークライフバランス社長
ワークライフバランスの伝道師
・土井香苗 3? ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表
弁護士でエリトリアの憲法制定に関わった経験から、世界の人権問題にチャレンジ。
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当記事はNPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹の個人的な著述です。
PCサイト http://www.florence.or.jp/
携帯サイト http://www.florence.or.jp/m/index.htm
病児保育で困っている、サービスを希望するという方は、
こちらのフローレンス本体のページから、お申し込み下さい。http://www.florence.or.jp/
フローレンスのサービスエリアは東京23区の足立区/板橋区/江戸川区/江東区/品川区/渋谷区/新宿区/杉並区/墨田区/台東区/中央区/千代田区/豊島区/中野区/文京区/港区/目黒区/荒川区/大田区/世田谷区/葛飾区/北区/練馬区 に加えて、千葉県浦安市です。
ひとり親への超安価な病児保育サービス「ひとり親パック」に共鳴し、寄付を
して下さる!という方は、下記のフォームでお申し込みください。
http://www.florence.or.jp/corp/fr/fundraiser/
ワークライフバランスや男女共同参画、ソーシャルビジネスについての
講演を依頼されたい企業、自治体、メディアの方々は
↓からお申し込み下さい。
http://www.florence.or.jp/inquiry/form1/ask_kouen.htm
フローレンスへのインターンを希望される学生は、
NPO法人ETIC.の細田さん宛にご連絡頂ければと思います。
http://www.etic.or.jp/
いつもご支援頂き、誠にありがとうございます。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。
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実際、流行になりつつあるのでタマばかりでなくイシも多くなってるのでしょうね。
でも、事業に社会性を求めようが求めまいが「経営者」にのしかかるプレッシャーに変わりはないはず。死ぬほど稼いでから行うのは「哀れみの上に立つ施し」であり、貴族階級のご聖恩。その「モデル」は不況に弱いばかりでなく、行政サービスの「過度な充実」により自治能力を奪う。そして能力を奪われた状態で経済危機で崩壊したからたちが悪い。
余り金でやるというなら、収益悪化にともない、まず社会貢献部分が削られ、社員共益部分が削られ、社員そのものが削られ、もちろん税収も減る・・・今の世の中じゃん、と。
先日、あるNPOで挨拶する機会があって、前半は自分でも何を言ってるかわかりませんでしたが(笑)後半で「まだまだNPOというと『え?大丈夫なの?』みたいな反応をされますが、いずれ『NPOなの?すごいじゃん!』と評価が一変する時代がくるので、みんなで盛り上げましょう」みたいなことを言いました。
始め方は年代や社会情勢によって多々あり、経営者として成功していれば「アラ」も見えると思うので、気持ちはわからなくもないですが、例示のお三方には、もうちょっと言葉を選んで欲しいと言いたいですね。
編集者の作為であれ、発言者の真意であれ、未来社会のあるべき姿を共有していない人たちへの発信、交流をもっとやりましょう。
ただ発言の一部を切り取った編集だったり、誘導的なインタビューであるような気もしますね。これらの人々は割と創業や価値ある事業を応援する姿勢の方々だったようにも思うので。
なんてこの世にはいないはずなのに…、
そういう扱いを受けている人がいるのが現実です。
走り始めたばかりですが、
これから僕もさらに突き進んでいきます。
かげながら、応援しております。
野村監督も「2軍の選手はおだてて育てる。1軍の選手は怒って育てる」と云ってました。
アラフォーですがw、おおいに共感しました。私もNGOに片足突っ込んでいますが、本当に日本はまだ市民活動や社会企業に関しての認識が浅薄です。
NGOや社会企業がもっと活躍できれば、税金の無駄遣いが減り、図体の大きい行政では目の届かないところで痛む人々が減るはずです。私たち自身が損をしているのに、気づかないでいるんですよね。
原田さんと同じ思いの人は着々と増えています。まだ悔しい思いをすることも多いと思いますが、ここは楽天的に、時代を先取りしていると確信して進みましょう♪
アラフォーですがw、おおいに共感しました。私もNGOに片足突っ込んでいますが、本当に日本はまだ市民活動や社会企業に関しての認識が浅薄です。
NGOや社会企業がもっと活躍できれば、税金の無駄遣いが減り、図体の大きい行政では目の届かないところで痛む人々が減るはずです。私たち自身が損をしているのに、気づかないでいるんですよね。
駒崎さんと同じ思いの人は着々と増えています。まだ悔しい思いをすることも多いと思いますが、ここは楽天的に、時代を先取りしていると確信して進みましょう♪
同世代で頑張っている人をみると刺激になります。
雑誌の発言は、作為的な編集かもしれませんが、応援します!
僕らの世代が、誰が見ても明らかな、ぐうの音も出ないほどの結果を出さないとだね。「ボランティアなキャリア」問題(?)も、これからキャリアパスの成功事例がたくさん出てくれば解決するはず。
さて、頑張りましょうー!
この記事は「これからも長く続く事業をやれよ」という叱咤激励だったり、「〜が嫌だから社会的なことやってみます」のような消去法じゃなくて主体的な信念を持て!という貴重なメッセージだと理解しました。
あとは「事業の足跡」で実際理解してもらえばいい。
こうやってメディアや世論の振り子が揺れる自体、頑張っているプレイヤー達の成長・進歩の証。頑張りましょー。
久しぶりです。
記事読みましたよ。
一歩ずつ続けていきましょう。
僕らの後には、きっと優しさにあふれた道ができているはずです。
一つずつ。一つずつ。
一緒にやろうね。
駒崎さんのご活躍を遠くで(近くで?)、
励みにしております。
この国には民度の低い人が多いです。
100年200年と生きられるわけではありませんが、
着実に、勇敢に、底上げを図りましょう!
温かなコメントありがとうございます。
とっても励まされました。
僕は日々現場で働いていると、圧倒的な担い手不足を感じます。
もっと事業ができる社会的企業の数が必要です。でなければ貧困や不条理の奈落に落ちていく人々に、何の手も差し伸べられなくなってしまいます。
そういうわけで、これから立ち上げようとする後輩たちに、エールを送りたいと思っています。
ダメだしではなく、拍手を。
今僕たちが切り開き、そして次世代に繋いでいき、もっと分厚い人材層が生まれてくれたら、と願わずにはいられません。
皆さんの応援を糧に、一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。
さっそく私も、東洋経済を立ち読みさせていただきました。
私自身も、ITベンチャー界隈から環境ビジネスを起業しましたが、
いわゆる社会起業と呼ばれる層の薄さやそもそものスキルについて
ITベンチャーよりは落ちると感じることもあります。
恐らく、藤田さんたちも、事業計画書にもなっていない
アイディアレベルの企画を、「社会にイイコト」という
枕ことばで持ち込むような若者たちをたくさん見ているからこそ
敢えて厳しい言葉を投げているのでしょう。
よいではないですか。
怖れるべきは無関心であって、先輩たちの目は間違いなく
アラサーたちの奮起に向いています。
社会起業家を流行のバズワードに終わらせることなく、
坂の上の雲を目指して進んでいきましょう!
私は東大史さんのお言葉の通りと思います。
月並みですが、「批判は形を変えた称賛だ」といいます。
また、「『愛情』の反対は『無関心』だ」ともいいます。
批判的な発言をされるビジネスエリートの真意はわかりませんが、社会起業家であれ何であれ、(熟考せずに)流行りものに安易に飛びつくのは危ないぞ、という、ちょっとした親心のようなものかもしれませんね。
あるいは、今注目を集めている(=自分たちよりも話題の中心になろうとしている)社会起業家の皆さんが妬ましいだけなのかも。
いずれにしても、今社会が社会起業家の皆さんに注目している、いや、皆さんを頼りにしているのは間違いないと思います。
この坂がどこまで続くかは誰にもわかりませんが、どうかこれからもがんばってください。
HASUNAをリストアップしてくださり、ありがとうございます!
わたしも彼らの意見は、ちょっとした親心なのかな、と、なんとなく若者に注意喚起する気持ちが理解できる気がしています。
私は自分は社会起業家なのか何なのか、分からないのですが、自分が信じた正しいと思えることを行動に移しているのみ。
誰が何と言おうと、自分が信じたものを貫き行動すること、それが大事だと思う。
ベタですが、“Do it anyway”という詩が心に響きます:
http://www.hasuna.co.jp/blog/2009/12/do-it-anyway.html
なんか、これで十分な気がします。面白いんだけどなぁ。。。
物やサービスを必要とする人間がいてこそ、それを供給する社会的組織としての企業体がある。
投資家はその事業の社会性と事業としての必要性に対し、自らのお金を活かす手段として「投資」を行う。
それが本来のあるべき姿なのだと思います。
舟底に穴が空いて海水が舟に流れ込んでくる。
舟がまさに沈もうとしているところで、国も企業も投資家も誰もが必死になって一番高いマストを目指している。
舟底を修理する人間が必要なわけです。
それが甘いことだと笑われようが、危険なことだと蔑まれようが・・・。
「Taking The Central Course」
という歌を思い出しました。
正しいことをしようとしてるか
いつも確かめ合っていこう
僕らが信じようと決めたことに
物差し代わりに心に当てながら
どこかに味方がいるなんて
変な希望はもたないでいよう
世界が僕らと反対のことを
正しいと言う時が来ても
悪く言われれば平気じゃない
でもだからこそ その痛みを胸に
僕らは悪く言わないという
生き方を選んでいこう
祝福されないのは残念だけど
だからこそ祝福すべきものを
祝福しながら生きていこう
そのために僕らは出会ったんだ
この歌は、ゲイをカミングアウトした歌と
言われていますが(苦笑)、応援しています!
そのために起業したいって気持ちを裏付けるだけの政治、経済、ビジネス、カルチャーでもなんでも身につけていきたいと思います。お互い頑張りましょう。
収録後に話しましたが、「今」(年齢で割り切るものではなく)の経営者の価値観(OSと言い換えてもいいと思います。しつこいですね)と、「これから」(これも年齢では区別できません)の経営者のOSは違うということでしょうね。
ビル・ゲイツは巨万の富を得たから社会貢献に移ったのではなく、これからの時代にあった価値観を受け容れたのだと解釈しています。
誰が良い、誰が悪い。
ということもないでしょうし、そんな普遍的な価値観は、人類史上、一度も存在していません。
違いは違いとして受け容れ、それでも自分の居心地の良い価値観を大事にしていくことが人の道でしょう。
それこそが普遍的な価値観なんだろうと思います。
藤田さん方の重視される「事業拡大」は、際限なく、果てしないものです。彼らが「社会貢献を始められるとき」を待ってはいられません。
すぐそこに、深刻な問題があるのですから。
儲けにくい公共的な事業で起業し、更にその事業を拡大することは、とても大変なことです。単に金儲けだけ考えていたらどんなに楽なことでしょう。
ビジネスエリートと呼ばれる彼らに、見せてもらいましょう。
将来、どれだけの人を救うのか。
そのときには手遅れになっているかもしれませんがね。
そう考えると、日本はまだまだ理解が進んでいないと思います。
欧米では当然のように、エリート達が社会問題の解決のため、起業し、たくさんの人々を救っているというのに、認識が遅れていると思います。
社会起業を否定する言説は、放置しましょう。
相手にする必要ありません。
フローレンスを応援しています!
たった十数年前に起業した経営者がこういうことを言っているとは知りませんでした。
非常に残念です。
ビルゲイツだって応援しています!!
堀江さんってオープンソース業界に対しても同じような考えをもっているのかなと思ってしまいますね・・・・
さて、今回の藤田さん・堀江さんのブログでだいぶ批判を受けているので、それに反発している人は多いと思います。ですが、この議論こそ受けて立つべきです。産業セクターの人たちにも理解を得られるような努力がなければ、現存のNPOと同じように自分たちの自己満足で終わる社会起業家ばかりになってしまう可能性もあるでしょう。なるべく、多くの人たちと協力すべきです。
今回、アゴラに投稿したのはこういった議論が巻き起こることを期待したものです。ぜひこの議論を東京でも、そして私のいる関西でも行うべきかと思います。逃げればそれは社会起業家の負けでしょう。
そもそも、誰かに存在を分かってもらいたいと思って仕事をしているわけじゃない。
この社会の惨状を解決したいと思ってやってる。
そして、そう思ってくれる同志が増えた方がいいと思う。
そういう意味では、論調はどうであれ、堀江さんブログで叩く、という方法で認知度が高まったのなら、ラッキーだったのかもしれないかなと、私は思います。
雇用を生み、税金を納め、永続する組織を作って欲しいと思います。
補助金に寄生したり、従業員の善意に寄生する事業は続かないと思います。
ガンバレよ。
こういった論争を巻き起こせるっていう、駒崎さんの存在感に意義もあると思いますよ!
負けないで^^
お互い頑張りましょう!
結局、社会起業家の存在が物議を醸している問題は言葉の問題だと思います。
「社会起業家」という言葉自体、まだ日本で生まれて間もない新しい言葉なので、意味も定義も曖昧です。
曖昧な言葉で議論に発展しているから、各人の価値観で意見が発信され、収集がつかない状態になっているのではないでしょうか。
私自身、「社会起業家」と名乗る人たちの存在を否定しません。「社会起業家」と名乗ることによって顧客が増え、利潤を追求しやすくなるのであれば結果的に多くの人が幸せになれると思います。
社会貢献のためには利益を追求することも大切です。お互い、大変なことも多いと思いますが頑張りましょう。
雑誌読んでから改めてコメントしますが、おそらく大きな誤解ですよ。
僕もこの数年駒ちゃんのように本気でやっている人でなく、これから社会起業家になりたい(?)ような人たちとお会いして、社会起業家と呼ばれたい(?)人たちには失望した時もありました。なんでしょう、総じてそういう人たちには理想が先走りすぎて現実を全く見ようとしない人が多いのです。
対して駒ちゃんは、おそらく社会起業家と呼ばれたい訳でもなく、純粋に自分でリスクを取って社会の問題に本気で挑んでいるはずので、藤田さん達が批判しているような人たちとは根本的に違うと思いますよ。ご安心を。
あまちゃんな人を批判しているのであって、駒ちゃんのように本気で命がけで社会問題に取り組んでいる人を非難する人はどこにもいないですよ。
ある友人から、この論争のことを聞きました。タイミングとしてはもう遅いのかも知れませんが、遅れ馳せながら、僕もブログ「オルタナ編集長日記」で書かせて頂きました。
http://alternaeditor.seesaa.net/?1262152571
こういうのはトラックバックが良いのだとは思いますが、不慣れで、トラックバックが成功しません(涙)。ご高覧頂けたら幸いです。
ここに転載された部分を読んでだけの感想なのですが、この経営者の方たちはご自身の見解を述べておられるだけなので、叩かれた ととらえる必要は全くないと思います。この方たちが起業した時代はITが主流だった 今は世界的な関心が社会的な企業に向かっている ということではないでしょうか。松本さんの言葉を借りれば、社会起業家の皆さんは「自分が決めた仕事や業種に徹底的にこだわって、そこで成果を出そう」としておられるのではないのですか? IT経営者の方々は成果を金銭的価値に置いているのね というだけのことだと思います。 小林@社会起業家の卵
僕にはまだまだ冷たいともとれる社長の方々の言い分の本質は分かりません。
そして、駒崎さんの辛かった時代も想像して胸つまされる想いが関の山です。
ですが、やはり皆さん「何かを良くしよう」という想いは同じ様な気がしました。
僕は、単純にそれが素敵だなと。
一番感動したのは、「叩かれるだけ叩かれて次の世代へ」という駒崎さんの熱い気持ちです。
僕も自分なりのアプローチで社会にインパクトを与えられればと考えています。
途中は駒崎さんと比べるのも恐縮ですが、勿論色んな逆風を浴びています。
これからもきっと浴びることでしょう。
ですが、この記事を読んで、さらに勇気が出ました。
長くなってしまいましたが、これからも頑張って下さい。
感謝と応援の気持ちを込めて。
立ち読みじゃなくて、買いましょうよ。
金を払わないのは、泥棒です。
良くて、寸借詐欺。
世代が変わった?
不況?
買ってもいない東洋経済の批判?
「free」を履き違えている。
その程度だから、先輩に叱られる。
スーパーでお菓子を持って出ちゃって食べちゃった赤ん坊と同じ。
それをみんなで擁護するのか!?
売っている情報に金を払わない奴に、
情報を発信する資格はない。
猛省を求める。
私は2年前に急性の発作を起こし、記憶障害になり、仕事を失いました。
原因は「てんかん」
とある専門病院に入院したおかげで無事完治(というか今も薬を飲みながらの治療中ですが…)し社会復帰することができました。
入院中、「てんかん」という病気に苦しむ人たちが、こんなにもたくさんいることに、すごくショックを受けました。年齢、性別、病状も様々。自分がこれから生きてゆくうえで、自分も含めて患者さんのために何かできないか。生きがいを持って働くことの幸せを伝えることができないか、すっと考えていました。
退院後、駒崎さんの「社会を変えるを仕事にする」を読んで、まさにこれだ!!と思いました。
フローレンスのメルマガも毎回楽しみにしています。
私もアラサー。
何か社会の役に立つ仕事がしたい。
現在は、地元の資源を活用し、地域活性や雇用を生み出す会社で働いています。
応援していますので、これからも頑張ってください!!