2009年11月14日

【書評】「空気を読むな、本を読め」 そうだ、読め。


敬愛する小飼弾氏のアジテーション本。舌鋒は鋭いが、本への姿勢は愛そのもの。




同じ本を愛するものとして「激しく同意」とフラグを立てながら、一気に読了。いくつも刮目するべき個所はあるが、特に僕が好きなところを五月雨式に列挙。

・空気を読むと馬鹿になる、と弾言

空気読め、という同調圧力から言いたいことも言えずの内向的文化を作り上げてしまった日本。第二次大戦下の陸海軍での過ちを学ばず、いまだに空気の支配を許してしまっている点に断固(弾個)としてNOを言う姿勢は「漢」を感じます。

・本を読む時間はテレビを消して捻出、というハック(笑)

これも有名人であればある程言いづらいことを率直に書いてくれています。テレビはつけるなよ、時給換算してみなよ、一体いくらドブに捨ててるんだい?と。
氏家社長激怒の内容ですが、僕も僕の周りの読書人たちも、平均TV視聴時間数は激的に少ないです。twitter時間の方が既に多いくらい。

・ノンフィクションは、目次を読んで自分の知らないところを読めば良い

これは速読をブーストしますね。目次で大枠を掴んで、個別に知りたい個所は目次からズームアップして拾っていけば良いですから。無意識のうちにやっていたことを言語化して下さったおかげで、自信を持って手法化できます。

・心底ダメな本(当著表現では「クソ本」)はめったにない

ついつい「つまんなかったら時間のムダだな」とか思って読まずに置いちゃうのだけども、それって実はすごくもったいないことだったな、と。
自分の年齢によってつまる、つまらないは変わっていくし、経験値によっても感じ方は変わる。そういった意味で真につまらない本に出くわす、という方が難しい。だとするならば、興味をひいたらまず読め、と。背中を押してもらった気がします。

・読書は「旅」である

自分の知らないところに、世界に、とっても手軽に連れて行ってくれる魔法の道具。それが本である、と。本への、読書への愛情溢れる表現です。こどもの頃から、魔法の世界や宇宙空間や外国や過去に連れて行ってくれ続けた本たちに、深い感謝の念を再び覚えました。僕はこの読書で得た「旅の思い出」を親しい人たちと共有するのが大好きです。

最後に弾さんに倣って、マイ100冊プラス1冊、といきたいところですが、えらい時間がかかりそうなので、駒崎チョイスの入門編(特に若い方に)おススメの10冊を掲載しておきます。素敵な「旅」になることを保証致します。


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□新版:夜と霧 ヴィクトール・フランクル


「人生に何を期待するかではなく、……人生がわたしたちに何を期待しているか
が問題」。極限状態に置かれた心理学者が、それでも信じる「我々の中にある尊厳」に触れよう。


□ローマ人の物語


「ギリシアが高度な文化や政治制度を持っていたにも関わらず衰退する中、なぜローマだけが際限なく発展したのか?」歴史が苦手、という人は本書で歴史とはどういうものか、ということを知るに違いない。そして愛するに違いない。


□海の都の物語


英雄を持たなかった国、ベネチア共和国。しかし1000年の長きにわたって自由と繁栄を謳歌した。なぜか?緩慢なる衰退を遂げる日本と日本人必見の書。


□ティッピングポイント


社会を変えるというのは絵空事ではなく、ある条件が揃った時に、それは確実に起きるのだ、ということを信じさせてくれる本。


□天才!成功する人々の法則


これはいわゆる「成功本」でなくて、如何に人間が共同体と時代に生かされているものなのか、ということを教えてくれる本です。この本を読むと「努力すれば何でもできる」ということが如何にナンセンスで、なぜ我々が社会にコミットしなくてはいけないか、が分かろうというものです。


□貧困のない世界を創る


地球に生きる我々共通のビジョンを力強く叫ぶ本。
ノーベル平和賞を受賞した社会起業家の魂の咆哮。


□なぜ世界の半分が飢えるのか 


なぜ世界の半分が飢えるのか?実は食料はあるのにも関わらず。
我々の世界への視座をひっくり返す古典的名作。


□わが人生の時の時


彼の政策には賛成しませんが、この作品は素晴らしい。我々は我々の人生の「時の時」を幾つ味わうことができるのだろう。恩寵の時を、走りながら待つ。


□国をつくるという仕事


世界のリーダー達がどのようにして国を導き、荒廃させていくのか。その姿を見た時、我々の父祖達が我が国を「途上国」から先進国にするために、どれだけの血と汗の犠牲を払ったのか、に想いを致すでしょう。だからこそ護持しなくてはならない。彼らの血と汗でできた愛する母国を。


□竜馬がゆく
http://www.amazon.co.jp/%E7%AB%9C%E9%A6%AC%E3%81%8C%E3%82%86%E3%81%8F%E3%80%881%E3%80%89-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%8F%B8%E9%A6%AC-%E9%81%BC%E5%A4%AA%E9%83%8E/dp/4167105675/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1246585448&sr=1-1

日本が誇る近代最初の社会起業家。坂本竜馬。
彼が象徴する何千人もの挑戦する若者があったから、
僕たちは世界一平和で豊かな国に生きられている。


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当記事はNPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹の個人的な著述です。
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これからもどうぞ宜しくお願い致します。
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posted by 駒崎弘樹 at 22:33 | Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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