2009年11月12日

こども手当からこぼれ落ちるもの


元横浜市副市長、弊社アドバイザーの前田正子が、またも鋭いイベントを仕掛けます。
http://www.academyhills.com/school/detail/tqe2it00000akxzs.html



虐待を受けている子、育てる気のない親たちのもとにいる子ども、そういった子を育てる施設が「児童養護施設」です。

児童相談所に持ち込まれた児童虐待相談件数は、2003年度に26,569件でしたが、その5年後に42,664件、50%以上の増加率を記録しました。

元和田中の藤原校長も「正直言うと、体感値10%くらいの家庭は、親とむしろ分離して暮らさせた方が良いくらいだ」とおっしゃっています。

「親が近くに、そしてより長く関わったほうが、こどものためになる」

という昔では当たり前で、今でもしばしばよく聞く話は、現代においては虚妄とまでは言わないにしろ、真実のごく一部しか写し出せない言葉になっています。

現実はもっともっと複雑です。保育園の子どもが幼稚園の子どもよりも勉強ができないわけではなく、在宅子育てしている家の子どもが幼稚園のこどもよりやさしいわけではないのです。また親がいる家庭よりもいない家庭よりも良い、とも一概にいえず、家庭内暴力の嵐の中にいるより、質の高い養護施設にいた方が良い場合があります。

この複雑にして不条理なこどもをめぐる現状。だからこそ、我々は家庭にのみ子どもの問題を押しつける時代と決別せねばなりません。

「『うちの子』であると同時に『社会の子』」

と考えねば、この問題に対して有効なアプローチは取りえません。

そして「どんな境遇に生まれようと、努力しだいでハッピーになれる」という社会を建設する。完成像は死ぬまで見えなくとも、すくなくともその日を夢見てベストを尽くし続ける、という決意を今まさに私たちはせねばなりません。

各地でNPOが闘いを始めようとしています。

関西ではブレーンヒューマニティが

●募金で教育クーポン 生活保護世帯の子ら支援
http://osaka.yomiuri.co.jp/edu_news/20091112kk01.htm

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 大学生らでつくるNPO法人「ブレーンヒューマニティー」(兵庫県西宮市)が生活保護世帯の子どもたちの教育を支援する「子どもの貧困撲滅プロジェクト」を来年4月から始める。生活保護世帯の小学生から高校生までを対象に、塾や予備校などで使える年間50万円〜25万円分のクーポン券を配布する全国でも珍しい取り組み。14日から、子どもたちに支払う資金となる募金を呼び掛ける。
年間25万〜50万円 来春4人に支給…西宮のNPO

 総括責任者の雑賀(さいか)雄太さん(22)(関西学院大4年)が昨年、ホームレスの支援団体の研修を受けたのを機に、生活に困窮した人を救える方法はないかと模索、「次代を担う子どもたちに、教育の機会を与えることが必要ではないか」と考えた。雑賀さんは米国などで行われているクーポンを参考に、生活が苦しいため、塾通いを希望しながら通えない子どもたちへの支援を行うことに決めた。

 クーポン券が利用できる場として、現在のところ、ECC予備校、神戸YMCA、日本公文教育研究会西宮事務局などとの提携が決まった。クーポンを出せば、受講できる仕組みで、授業料の支払いはNPOが行う。

 対象は小学生から高校生までで、中学3年、高校3年生には年間50万円、それ以外の学年には年間25万円のクーポン券を配る予定という。来年は4人程度、再来年以降は20人程度に支給する計画。希望者は来年1月から募集し、書類や面接などで選ぶ。

 また、受講料などの資金を支払ってくれる賛助会員も募集する。雑賀さんは「大人の貧しさのために子どもが勉強できないのは残念。善意の寄付で、多くの機会を作ってほしい」と話している。

 同法人は14日午前11時〜午後6時、西宮市の阪急西宮北口駅周辺、15日午前11時〜午後6時、神戸市中央区の三宮駅周辺で街頭募金を行う。問い合わせは同法人(0798・63・4442)。
(2009年11月12日 読売新聞)

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というクリエイティブな動きを。

関東ではキッズドアが
●貧困世帯に学生教育ボランティアを派遣する「ガクボラ」
http://www.kidsdoor.net/gakubora/index.html

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[ガクボラ]プロジェクトは、国内のこども支援活動をやってみたい学生ボランティアを多数登録管理し、事務局が、子ども支援を必要としている施設、団体、学校、家庭などとマッチングすることで、日本国内の子ども支援事業を大幅に拡大し、困っているこどものサポートを行う事業です。

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を始めています。

さぁ、皆さんも闘いの一歩を。
このイベントに足を運ぶのも、その一歩です。
http://www.academyhills.com/school/detail/tqe2it00000akxzs.html

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当記事はNPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹の個人的な著述です。
PCサイト http://www.florence.or.jp/
携帯サイト http://www.florence.or.jp/m/index.htm

病児保育で困っている、サービスを希望するという方は、
こちらのフローレンス本体のページから、お申し込み下さい。http://www.florence.or.jp/

フローレンスのサービスエリアは東京23区の足立区/板橋区/江戸川区/江東区/品川区/渋谷区/新宿区/杉並区/墨田区/台東区/中央区/千代田区/豊島区/中野区/文京区/港区/目黒区/荒川区/大田区/世田谷区/葛飾区/北区/練馬区 に加えて、千葉県浦安市です。

ひとり親への超安価な病児保育サービス「ひとり親パック」に共鳴し、寄付を
して下さる!という方は、下記のフォームでお申し込みください。
http://www.florence.or.jp/corp/fr/fundraiser/


ワークライフバランスや男女共同参画、ソーシャルビジネスについての
講演を依頼されたい企業、自治体、メディアの方々は
↓からお申し込み下さい。
http://www.florence.or.jp/inquiry/form1/ask_kouen.htm


フローレンスへのインターンを希望される学生は、
NPO法人ETIC.の細田さん宛にご連絡頂ければと思います。
http://www.etic.or.jp/


いつもご支援頂き、誠にありがとうございます。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。
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posted by 駒崎弘樹 at 18:26 | Comment(2) | TrackBack(0) | 宣伝・イベント告知 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 先のブログにあった「赤ん坊のメタファー」のお話が思い返されます。
 児童虐待で苦しむ子供たちを、今すぐ助けなければならない。しかしその一方で、児童養護施設の子供たちは選挙権が無く、誰もその状況を改善してくれないから、志ある者が社会に対して働きかけをしなければならない。

 4歳の子を持つ親として、子育ての問題は常に重大な関心事項ですが、それでも「児童虐待」という重く悲しい現実からは、無意識のうちに目をそらしていたように思います。

 子供は親を選べない、とは昔からよく言われることですが、それではあまりに救いがなさ過ぎます。
 祝福されずに生を受けた子がいるとは信じたくありません。しかし、生みの親を変えることができないなら、せめて育ての親を選ぶ自由があるべきです。「民事不介入」などといわずに、司法・立法・行政の全てが子供の保護を優先する日が訪れることを願ってやみません。
Posted by ダイスケ at 2009年11月12日 22:58
>ダイスケさん

民事不介入は徐々に改善されつつありますが、「地域によるコミット」はまだ足りません。お子様の同級生やお友達にそういう疑いのある子がいたら、勇気を出してこどもの声に耳を傾けてみてください。それをきっかけにして、事態が好転していくこともあるやもしれません。
こどもの状況改善は、総力戦です。ダイスケさんのようなパパさんの役割は非常に大きいと思いますので、ともにがんばりましょうね!

Posted by 駒崎弘樹 at 2009年11月13日 19:31
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