僕も5年間くらいワークライフバランスコンサルティングをしていて気付くのは、なぜ海外でWLBが広がり、日本ではイマイチ広がっていないのか、の答えが日本型雇用慣行にある、と。
新卒一括採用によって、色のついていない新卒を企業色に染め上げ、長くいればいるほど得をするシステム。会社にしがみつくのが合理的で、リスクを取る人間が馬鹿を見る。結果として日本が最も必要とするイノベーションが起きず、国力が衰退していく、という負のスパイラル。
会社村の中では空気が支配し、長時間労働すればするほど成果が上がった時代が既に終わっているにも関わらず、空気に逆らえず無駄に残業。生産性が落ち続ける。
僕はデンマークのように、労働市場の流動性を高めて、その代りに国がセーフティーネットを厚く張り巡らせる「フレクシキュリティ」政策を支持するものです。
残業を無駄に強いるような昭和上司がいる会社はとっとと辞める。しかし失業保険や訓練給付等が充実していて、いつでも再チャレンジができる。大学では学生に交じって社会人もたくさんいて、学び直し可能。子育てや介護でキャリアがストップしても、再エントリー可能。それどころか「仕事とX(エックス)」という多元的な人生が選択可能な社会です。
そうした政策を導入していきつつ、しばらくはそうならないので、個人個人が「働き方革命」を起こし、意志表明していく必要があるのです。
多くの革命は、市民が通りにおいてただ歩くことから始まりました。
ただ歩いてどうなるの?と思われるでしょう。
しかし、私達名もなき市民が、ただ歩く、という一歩を踏み出し、その一歩が繋がり合って雪だるまのように膨れ上がり、生み出されていくのが変化であり、革命なのです。
社会を変えるのは難しい?そうかも知れません。でも自分の働き方なら変えられるでしょう。そこから始めましょうよ。誰よりも立派な成果を出して、誰よりも先に帰りましょう。そして愛する人に花を買って帰りましょうよ。
バラの匂いのする革命は、私達の腕の中にあるのです。
勇気と気骨溢れる表現者、城繁幸さんに心から感謝。
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