大阪でまた子どもが親に殺された。
ベランダに死ぬまで締めだされた女の子の気持ちを考えると、
涙が出る。
今日、こどもの貧困シンポジウムで和田中の元校長先生の藤原和博さんと同席した。
藤原さん曰く「児童相談所の職員一人で約200件のケースを持つ。事件があったら対応するので精いっぱいで、予防なんて無理だ。」
学校の先生は授業をしなきゃいけない。問題のありそうな家庭に家庭訪問を繰り返すことをすればするほど、授業に支障をきたす。
なぜ学校は早く気付かなかったんだ、と責めることはカタルシスにはなれど、問題の解決には近付かない。
しかしこうも思ってしまう。オリンピックをする金があるなら、児童相談所の補強や児童相談所だけでできない業務をNPOに担わせるような金の使い方ができまいか。アメリカでは対GDP比の10%の公共事業費だが、日本では対GDP比30%だ。この財源を切り取って、ベランダで泣きながら死んでいく子どもたちを助けることに使えまいか。
そして虐待を生みだす培養器である貧困を撲滅できまいか。
死んでいった9歳の女の子に同情するのは自然だけれど、不十分だ。しかし真に彼女のことを思うなら、彼女のような亡くなり方をする子どもが一人もいなくなるように、僕らがテレビの前から動いて財布から寄付として金を出すか、家の外でひとりでも多くの子どもたちに無視されながらも「おはよう」と勇気を出して声掛けをしていくべきなのだ。
僕はこんな日本が悔しい。何もできていない自分が悔しい。
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きっと変わるはずです。
善きことはかたつむりの速さで進んでいく(ガンジー)ですから、お互いベストを尽くそうね。
そうでした。
「善きことはかたつむりの速さで進んでいく」ですね。
ありがとうございます!!