2009年01月11日
NPOの経団連を創れまいか、というような話
久しぶりに商店街ネットの木下くんと話していて、出た話。
NPO業界は今年でNPO法成立10年を迎える。10年以上前には、世の中の問題を解決するための組織を作ろうと言っても、任意団体しか認められず、オフィスもお金も借りれなかった。当時の市民活動家たちがロビイングし、政治家を動かし、NPO法ができ、今では4万近くの団体が生まれた。
しかし現在、NPO業界は方向性を失っている。NPOにとって何が必要で、何を政治に働きかけねばならず、どのような形で連帯して社会を変えていくのか、というビジョンは共有されていない。
例えば環境NPOだったら環境NPOで繋がってはいるだろうが、それ以外の分野とは多くの交渉はない。ETIC.を中心としたソーシャルビジネスコミュニティはできつつあるが、既存の古くからやられているようNPOとの縦のつながりはない。中間支援団体が手広く業界を繋いでいるかというと、そういった動きもない。テーマ型NPO(病児保育問題、とかニート支援、とか)と地域基盤型NPO(○○市ネット、とか特定の地域を良くしようという活動)との繋がり合いもなければ、関心もない。学会はあるけれども、実行機関ではない。島宇宙の寄り集まりだ。
別にそれぞれが社会的課題を解決していれば、それで良い話なんだけれども、そうなると致命的に政治力は弱くなる。例えば寄付税制をつくろう、とかそういう政治に働きかけて仕組みを実現しよう、という時にボリュームが小さいと影響力が限定的になってしまう、というわけである。
われわれの税金が定額給付金というようなバラマキに浪費され、想像を絶する金額が天下り特殊法人に突っ込まれている今、国民ひとりひとりの意志表示として、税の一部を特定の課題に「投票」するような仕組みを作る必要性は、高まりつつある。
次の10年の方向性を決めるためにも、そうした公益団体連合のようなものを創る必要性が、あるかも知れないね、というようなことを新宿南口の居酒屋で話す。
僕自身はそれ自体が目的化しちゃうネットワーキングとか(名刺交換会とか)は昔から好きじゃなかったのだけれども、目的のある連帯だったらしていきたいなあと思って、09年は社交的に色んな人に会っていこうかなあと柄にもなく思った。
ただなんだかんだ言って志を真にぶつけ合える同志が100人、200人単位でいないとダメだし、もしかしたら答えは横の連帯じゃなくて、一部のNPOが圧倒的な成果を出し社会的信頼と予算を得て、ロビイングに精を出すことで解決できることなのかも知れないし、まだよくわからない。
でもいずれにせよわれわれの業界の迷走は、日本が真に参加型民主主義を実現しうるか、ということに直結するので、考えなければならないところなのは間違いないだろうなあ、ちゅうことで新宿南口の鳥どりを後にした。
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