週末に某区区議とシンクタンクの方と障害系NPO経営者の方と
社会保障に関する勉強会。
色々と勉強になった。全然まとまってないので、
まとまってないまま記述。
まず僕の問題意識としてかつてからあったのが、社会サービス
(医療・介護・保育等)の分野において世界的にベストプラクティス
とされる北欧において、サービスの担い手は本当に公共なのだろうか、
ということだった。
というのも、行政がサービスを行う場合、たいていが腐敗するのが
常であるからだ。
例えば日本の場合社会福祉協議会という半公共的な団体が、地域の社会
サービスの担い手になる場合が多い。社会福祉協議会は行政から人が
出ていたり、予算も行政からの予算が割り当てられる。官製のNPOで
古くからあったもの、と考えれば分かりやすい。
こういったところが、市役所のOBの天下り先として利用され、
市行政との距離の近さから行政の委託事業を随意契約という
非競争的なやり方で仕事を受けている、というのが一般的な
日本の社会サービス、特に福祉や子育て分野で顕著な風景だ。
こういった非競争的な状況が福祉サービスの低生産性を招き、
税金が無駄に使われ、社会サービスの担い手たる民間NPOの
育成を妨げている、という状況が、この領域におけるガンである。
さて、北欧ではこういうことってないの?という素朴な疑問を
解消したかったのだが、北欧では社会サービスの担い手は
意外にも行政らしい。
しかし違いが、顕著な分権化にあるようだ。コミューンという
小規模な地域単位で運営されている点。これによって顔の見える
周囲からのプレシャーが形成され、ある程度の健全性が保たれる、
ということのようだ。
ただユーロの影響でNPM(ニューパブリックマネジメント)は導入
されつつあり、彼らも彼らで改革は続行中とのこと。
しかし現在の北欧モデルは15年ほど前の改革の果実である、という
ところは、日本における改革の必要性を十分物語るものでもある。
僕は日本においては、子育て支援に対しては「税方式・バウチャー」という
政策パッケージの導入が最も良いという持論を持っている。
介護保険のような詳細なポイント制によるサービス規定は、働き方の
多様化のスピードに伴ってサービスにイノベーションを起こさなければ
ならない子育て支援業界においては、イノベーションの阻害要因に
なってしまう。
むしろ価格メカニズムは働くようにして、補助自体はバウチャー(使途特定
されたお金)を消費者に配布して、市場を形成させる。
バウチャーの財源は保険ではなく、税。子育てはする人もしない人も
いるので、世代間で助け合うというよりも、共同体が共同体を成り立たせる
ための投資として次世代育成がありうるので、税が適する、と。
子育て支援に関わる全ての補助金支出、主に認可保育所の運営経費など、
バウチャーに一元化。これまでの補助金総額と幾分の追加的な税によって、
バウチャー財源の総体とする。
最も大きな抵抗勢力が2万弱程度ある、現在の認可保育施設。
彼らにしてみれば競争しなくて住む現在の補助金システムの方が心地よい。
介護保険導入前にはデイケアセンターなど補助金運営だったのだが、
介護保険導入によって、一斉に同一の競争地平に立たされた。
(そして当時は「民間が入ってくると質が下がる」という反対が多々
あったようだが、どこかで聞いた話だ。)
同様に認可保育所の抵抗も最終的には政治決断によって克服可能だ。
現政権では無理だろうが、競争力を持った福祉市場の形成に造詣が
深い人間が政権の中枢にいて政治アジェンダ化していければ、あながち
絵空事ではなかろう。
「税による子育てバウチャー市場」創造までは、現在の「成果無視補助金」から
「競争的補助金」への変化を促す、という漸次的な段階があろう。
僕としては病児保育において「競争的補助金」の導入を提起していき、
それがあい成った場合、他の領域においても「競争的補助金」導入を
後押しさせる、というシナリオが考えられる。
ここ数年はそうした変化を起こし、しかし10年以内には「税による
子育てバウチャー市場」形成を何らかの方法によって行わねば、と思う。
そのためにはもっと財政と経済と政策の勉強をしないと、と思うので
勉強仲間でも募集しよっと。
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